あなたは誰かとコミュニケーションをとるうえで意識していることはありますか?
以前、当サイトでは「ミラーリング」というコミュニケーションをとるうえでの心理テクニックをご紹介しましたが、さっそくミラーリングのテクニックを使って、実際に効果を実感している方も多いかもしれません。そこで今回は、新たに「バックトラッキング」という心理学のテクニックをご紹介していきます。

バックトラッキングとは

今回ご紹介するのは「バックトラッキング」という心理テクニックです。
何だかかっこいい響きの言葉ですが、バックトラッキングとは分かりやすく言うと「オウム返し」のようなもので、相手の言ったことを繰り返すテクニックです。
相手の動作を真似するミラーリングにも似ていますね。会話版のミラーリングといったところでしょうか。
言葉で説明しても分かりづらいので、まずは実際の会話の例をみていきましょう。

 

一般的な会話の場合

Aさん「今話題の○○っていう恋愛映画、とても面白かったよ」
Bさん「あの映画ね。どこが面白かったの?」

 

バックトラッキングを使った場合

Aさん「今話題の○○っていう恋愛映画、とても面白かったよ」
Bさん「あの映画そんなに面白かったんだね。どこが面白かったの?」

 

Bさんは「映画のどこが面白かったのか」結果的には同じことを聞いているのですが、バックトラッキングを使った場合と使わなかった場合では、随分印象が変わりますよね。

「一般的な会話」の場合、言い方によっては冷たい印象にも聞こえてしまいますが、バックトラッキングを使うだけでBさんがAさんの話に興味を持って、積極的に聞いている印象を与えます。
あなたも自分の話を適当に聞いている人よりも「うん。うん。それで?どうなったの?」と興味津々に聞いてくれる人に対して、もっと話をしたいと思いますよね。

このバックトラッキングを使った例の場面でも、一般的な会話よりも自分の話に興味を持ってもらえたと感じたAさんは、Bさんに対して好印象を抱きやすくなります。
つまり、バックトラッキングの効果としては、相手に積極的に話を聞いている印象を与えて相手の話を引き出したり、信頼関係を築きやするといった効果があります。

バックトラッキングの注意点

相手との信頼関係を作るうえで役に立つバックトラッキング。
冒頭でバックトラッキングとは「オウム返しのようなもの」といいましたが、決してただ相手の言っていることを一言一句全て真似しようとはしないでください。

あなたも話している相手にすべてオウム返しで返されたら不快に思いますよね。
バックトラッキングの使い方のコツとしては、相手が感じた「感情」や「事実」、伝えようとしている話の「要点」等を適切なタイミングで挟んでいくようにしましょう。

タイミングについては感覚の問題ですので、的確なアドバイスはできませんが、一番良いのは会話を録音して適切なタイミングでバックトラッキングができているのか聞きなおしてみることです。
ただ、実際に会話を録音するとなると相手の同意も必要になり現実的には難しいので、会話の途中にまず自分がこの場面でバックトラックされたらどう思うかと考えると良いでしょう。

バックトラッキングは上手く使うことができれば、相手からの信頼を得て、会話も引き出しやすくなりますが、あまりに真似をし過ぎると不快に思われてしまう恐れもありますので注意してくださいね。
あなたのコミュニケーションスキルがUPして、人間関係がより円滑なものになりますように。